『学年ビリギャルが一年で偏差値40上げて慶応大学に合格した話』を読んで

『学年ビリギャルが一年で偏差値40上げて慶応大学に合格した話』:坪田信貴

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金髪で、いかにもギャル、でもちょっと可愛い制服姿の女子高生が表紙カバーの単行本『学年ビリギャルが一年で偏差値40上げて慶応大学に合格した話』は本屋でよく見かけていた。その単行本のストーリー部分を抜き出し、編集された文庫本が出たので読んでみた。ノンフィクションで、著者はビリギャルを指導した塾の講師です。喫茶店で読み始めたら、すっかりはまってしまった。最後の慶応大学合格発表のくだりは、自分の娘の合格発表を聞くようで、ドキドキした。珈琲を飲むのも忘れていっきに読み終えた。

本の書き始めを引用します。

「この娘、何が目的でうちの入塾面談に来たたんだろう?」
それが僕の偽らざる第一印象です。
それは学校が夏休みの時期。その女子高生の髪はあざやかな金髪で、パーマでゆるくきれに巻かれていました。顔立ちはきれいなんですが、つけまつげの厚化粧にイヤリング、ピッチとした丈の短いTシャツにネックレスを身につけ、おへそが出ていました。半腰ではいたスカートは、これでもかというぐらいまくって短くしてあります。ハイヒールは高く。ネールアートも派手で、それにきつい香水のにおいがしました。
まさに「ギャル」以外の表現はみつかりませんでした。

学校の成績は学年ビリ、全国模擬偏差値は30以下。ビリでは大学への推薦はもらえない。著者の塾の先生が面接したとき、この子ならいけると見極めたのは、彼女の素直の性格で、勧めたやり方を受け入れ、伸ばせると確信したと言っている。

知識、学力は小学校4年生ぐらいの高校二年生ギャルだった。読んでいて思わず笑ってしまう彼女の珍回答です。
英語のstrongの意味は”日曜日”と答え、“Hi, Mike”(ハーイ、マイク)を読ませたら、案の定”
ヒー、ミケ」と読む。聖徳太子を女の子と思い、セイトクタコと読んで「超かわいしょうじょね?」、英語の辞書をひけば、漢字が読めない、それで国語辞典を調べる、そしてまた漢字が読めない。そんな無知に近い状態からのスタート、なだらか過ぎるスタートです。指導のなかで、その子がつまづいてわからなかったら、高校二年生でも小4までの知識が詰まっていたら、そこまで戻ってもらう、と言っている。

志望校は慶応大学に決めた。当然「お前にできるわけがない」、「恥ずかしヤツだ」、「身のほどをを知れ」と周囲に言われながら、少しづつ成長が見え始める。
そして加速し始めます。それにしても時間の勝負です。これからは急な坂道をアクセルを踏み続ける本人の、「絶対見返してやる」の強靭な意志と、目標を達成するという責任感です。化粧する時間なんてもったいない。変わっていく姿に家族、そして周りの見る目もだんだん変わっていく。

そして結果は、関西学院、明治大学に合格するが、大本命の慶応文学部には体調不良もあって落ちてしまう。最後の慶応大学の総合政策学部の試験の小論文で、1年半前に漢字もろくに読めなかった子が、「私が思う世論とは….」で書き始めたとある。感動しました。

「さやかちゃんは、もともと地頭が良くて、がんばれる性格だったんでしょう?」、著者はそれに対して、いきりたった反論ではなく、そういう子どもが学校でクズと呼ばれ、学年ビリのまま放置されているのが現実なんです。と言っている。

読んだその日の夜、布団なかで思った。あの娘は無知だった。でも素直だった。きっと赤ちゃんの脳のようだったのだ。それに反して自分の脳は中途半端、だいたい素直でない。まだ変えられるかも、良いヒントを貰い得したような気分です。

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