中学英語で太宰治の『人間失格』を翻訳8完

中学英語で太宰治の『人間失格』を翻訳8完

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英作の勉強のために英文日記を書いたこともあります。都合の良い軽い内容になって、楽しくも勉強にもなりませんでした。それよりは何かを課題に選んで、何が何でも英文に置き換えるつもりの方が良いようです。英作の勉強だけでなく、課題文から新鮮なものを得ることもできます。

『人間失格』はこれで終わりにして、また新しい課題を探しましょう。

原文:第三の手記(文庫本の160頁)

人間、失格。
もはや、自分は、完全に、人間でなくなりました。

ここへ来たのは初夏の頃で、鉄の格子の窓から病院の庭の小さい池に紅い睡蓮の花が咲いているのが見えましたが、それから三つき経ち、庭にコスモスが咲きはじめ、思いがけなく故郷の長兄が、ヒラメを連れて自分を引き取りにやってきて、父が先月末に胃潰瘍でなくなったこと、自分たちはもうお前の過去は問わぬ、生活の心配はかけないつもり、何もしなくていい、その代り、いろいろ未練もあるだろうが、すぐに東京を離れて、田舎で療養生活をはじめてくれ、お前が東京でしでかした事の後始末は、だいたい柴田がやってくれたはずだから、それは気にしないでいい、とれいの生真面目な緊張したような口調で言うのでした。

故郷の山河が眼前に見えるような気がしてきて、自分は幽かにうなずきました。
まさに廃人。

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私の翻訳

Human being,I was no more human being.
I had been no longer human being completely.

I came here in the beginning of summer. At that time, through the iron-barred window I saw red water lilies blossoming in the small pond of the hospital garden. After three months since then, when the cosmoses were flowering there, my eldest brother living in the hometown unexpectedly visited me with Hirame going back. He informed me that our father had died of  a stomach ulcer at the end of last month. And he said that he and the family would not accuse about any troubles of my past and cause me any anxiety in living and I did’t need to do anything. Instead, saying “You may still have various regrets in Tokyo”, he asked me to leave Tokyo immediately and would receive a medical treatment at home town. He added that I did’t mind anything, Shibata would settle most of my troubles. He was saying these in a very serious and tense voice as usual.

I was like before my eyes seeing the mountain and rivers of the home town and nodded faintly.
Just a disabled man.

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