映画『信長協奏曲』を観て

映画『信長協奏曲』を観て

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イクスピアリの映画館。『信長協奏曲』を観て、いつものように喫茶店で考え事をしている。
過去と未来はどちらが大事だろうと。少なからず過去には存在したディテールがある。いま私は過去を思い起こしている。だから過去は現在であって未来より大事である。
そんなことを言ったら未来の夢、希望だって、いま現在の自分に描けるだろう。
なんのことはない、ただ私が歳とって、自分の過去の方が未来より確実に長くなったからである。谷川俊太郎の詩集『二十億光年の孤独の生長という詩を思い出した。「三才 わたしには過去がない、五才 私の過去は昨日まで…」
私の思っている過去は私の生まれた日からで、その前は歴史である。歴史に比べたら私の過去など長い物差しの1mmの目盛りを千切りにした長さにもならない。

『信長協奏曲』

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『信長協奏曲』は、小栗旬演じる高校生のサブローが戦国時代にタイムスリップしたところから始まる。タイムスリップして落ちたところは大きな老松の下。そこでまだ若い織田信長(小栗旬の二役)に会う。顔がそくっりな二人。すると織田信長はサブローに自分と入れ替わってもらうことを頼む。歴史上の織田信長と違い、実際は病弱で武将には向いてない性格だった。
サブローは次第に織田信長になっていく。家来の武将たちの信頼が厚く、織田信長の妻だった帰蝶(濃姫)からも慕われ、戦のない世を実現するために天下統一を目指していく。
サブローは歴史の知識がなく信長の運命を知らなかった。しかし、歴史の事実、自分は死に豊臣秀吉が天下を統一することを知る。運命、歴史は変えられないと覚悟を決めていたが、戦いを終わらせるために、運命に逆らい生きようとする。そして、自分は明日死ぬかもしれない、とためらっていた帰蝶との祝言をあげることにした。祝言の場所は京都の本能寺だった。しかし歴史は変わらなかった。織田信長は本能寺で討たれ、そして明智光秀は羽柴秀吉に討たれた…

明智光秀が謀反を起こした理由については野望説、怨恨説、黒幕説など多くの説がある。しかし定説はない。この映画の謀反は怨恨、復讐、黒幕陰謀、そして野望が重なりあっている。さて、ストーリーのトリックは?  名実ともに織田信長になったサブローは本能寺で命を落としたのか….娯楽映画である。でもせっかくなので戦国時代の歴史を復習してみましょう。私が昔学んだ歴史は古くなっているようです。

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