大人の英作勉強:三島由紀夫の『夏子の冒険』

三島由紀夫の『夏子の冒険』で英作勉強

夏子の冒険 (角川文庫)

数ヶ月前に、三島由紀夫の『美しい星』の映画が公開されていた。私は『夏子の冒険』の映画化、ドラマ化の方が面白いのに、と思っている。1951年の作品ですが、コミカルな劇画のような青春恋愛、冒険小説で、いま読んでも面白い。

都会の若者に飽き足らず、ある日突然、「わたし修道院に入ると」、と夏子は言い出した。言ったら聞かない二十歳のお嬢さんです。函館のトラピスト修道院に向かう途中、猟銃を肩から下げた青年の目に惹かれる。かつて青年が世話になったアイヌの娘が人喰い熊に襲われた。青年は復讐に燃えていた。そして…夏子は青年の後を追う。結末が面白い。

引用は、青函連絡船の甲板に立つ青年を見つめる夏子….

『夏子の冒険』第2章から引用

海をじっと見詰めているその目の輝きだけは、決してざらにあるものではなかった。その目は暗いどす黒い、森の獣のような光を帯びていた。よく輝く目であったが、通り一遍の輝きではない。深い混沌の奥から射し出て来るような,何か途方もない大きなものを持て余しているような、とにかく異様に美しい瞳であった。午前の海峡の明るい光りを見つめているようで、その実もっと向うの定かならぬ影を追っているような深い瞳である。夏子は感動した。今までどの青年の目にもこれだ けの感動を見出したことはない。都会の若者たちの、軽薄な、実のない空虚な目、女蕩しぶった冷たい目、子供っぽい兎のような目、……誰一人としてこれだけの目 の持主はいなかった。 この目こそは情熱の証しである。



私の翻訳

The sparkle in his eyes gazing intently at the sea was different than normal. Dark and deep black eyes were tinged with a flash like a beast in wood.
His eyes were good sparkling, but not a superficial one. Like coming from chaotic deep bottom, like handling an uncontrollable extraordinary matter, anyway his pupils were weirdly beautiful.
His pupils seemed to be gazing at the bright light of the morning Strait, but actually they were so deep like chasing an uncertain shadow further away.
Natsuko felt the deep emotion. Since then, she had never felt this kind of emotion in the eyes of many young men. City young men had thoughtless eyes, made-up and empty eyes, cold eyes of a womanizer, childish eyes like a rabbit… No one had eyes more than his eyes. It was the eyes that showed passion.

この翻訳勉強は始めるまでが億劫ですが、始めてしまうとハマってしまう。辞書を行ったり来たりして、英文に置き換えている。英文にするのがやっとで、原文の文体、リズムを反映できるほどの英語力はありません。

英語は聴けて話せるようになった。その逆はないように思う。
アルクのヒアリングマラソン


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