北鎌倉の東慶寺で会った美しい少女
…..北鎌倉からの電車の中で、彼女の桃の香りと、さっと腕に触れた細い指の感触が蘇り、心地よい満足感に包まれた。
私は太宰治の小説「美少女」を思い出した。甲府の小さな公衆浴場(温泉)で、奇怪とも見える祖父母の間に挟まれて浴槽にしゃがんでいた美少女の話である。太宰治も小説の終わりに、「ひとり可愛い知り合いができたと思ったーーーそれだけの悪徳物語である」と述べている。
些細なおやじの幸せ。それが今日の出来事だった。
近くの喫茶店でMacBookを開いて10数年前のテキストを英語に置き換えながら見直している。始めるまでは億劫だが、そのうちハマってしまい時間を忘れてしまう。「ボケ防止」という言葉は嫌いだが、まあーボケ防止にはなるでしょう。