東京散歩:旧岩崎邸庭園
「旧岩崎邸庭園」の入り口にひときわ大きい銀杏の樹があります。いま黄葉した銀杏の葉が金色に輝いています。
国語辞典で黄葉とは、
【黄葉】秋,落葉に先だって葉が黄色に変わる現象。クロロフィルが分解し,残っている黄色のカロチノイド色素が目立つために起こる。イチョウなどに著しい。
だそうです。
旧岩崎邸は明治29年(1896年)岩崎弥太郎の長男で三菱の第三代目社長の久彌の本邸でした。往時は20棟の建物が並んでいたそうです。現在は敷地が1/3になり、洋館、撞球室(ビリヤード場)と和館の三棟が残っています。それでも広大な敷地です。設計は、日本政府の招聘で来日したイギリス人のジャサイア・コンドルで、現・東京大学工学部建築学科の初代教師に就任して日本で初めて本格的な西欧式建築教育を行いました。(旧岩崎邸庭園のパンフレット」から引用)
1896年は夏目漱石が熊本の五校の英語教師に就任、そして生徒には寺田虎彦、そんな年だったようです。