夜の東京散歩:渋谷「のんべい横丁」
「昭和のジオラマ」
1970年ごろに、渋谷の近くに住んでいたことがあった。その頃から、渋谷駅近くの「センター街」と「のんべい横丁」はにぎやかだった。当時の「センター街」は、高校生が集まるような通りではなく、若い大人の飲食街で、「コンパ」と呼ばれたスタイルの飲み屋が多かった。店はすっかり入れ替わり、面影を残しているのは、相変わらず賑やかな通りだけです。
それに比べ「のんべい横丁」は変わっていく渋谷なかに、昭和のジオラマのよう空間です。昭和25年(1950年)頃に屋台で商売していた人たちが作った飲み屋街だそうです。長屋のような木造の建物が4畳半あるかないかの狭い飲み屋に区切られている。どの店にもカウンターがあって、4〜5人座れば満席になる。常連客だった団塊の世代が去っても、昭和に憧れる若い人、安いところを見つけるのが上手な外国人の常連客が増えているようです。
若いオーナーに変わって洋風のバーのようなお店もありました。