梶井基次郎の『桜の樹の下には』で英作勉強
今年は天気に恵まれ例年になく桜が綺麗です。満開の桜を見ると、何故あんなにもびっしりと花びらをつけているのか不思議になる。人に愛でられて種を保存しているように思ってしまう。現に、東京のいたるところに桜の樹がある。
梶井基次郎の『桜の樹の下には』は10分もあれば読める短い小説で、何度も読んでいる。それなのに私は解っていないようです。
原文の冒頭
桜の樹の下には屍体が埋まっている!
これは信じていいことなんだよ。何故なぜって、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。俺はあの美しさが信じられないので、この二三日不安だった。しかしいま、やっとわかるときが来た。桜の樹の下には屍体が埋まっている。これは信じていいことだ。どうして俺が毎晩家へ帰って来る道で、俺の部屋の数ある道具のうちの、選よりに選ってちっぽけな薄っぺらいもの、安全剃刀の刃なんぞが、千里眼のように思い浮かんで来るのか――おまえはそれがわからないと言ったが――そして俺にもやはりそれがわからないのだが――それもこれもやっぱり同じようなことにちがいない。
私の翻訳
”Corpses are buried under cherry trees” is a phrase that holds a truth that is difficult to believe. The complete beauty of cherry blossoms is so astounding that it creates a sense of unease. For the past few days, I have been contemplating the cause of this beauty. It is a true story that corpses are actually buried under cherry trees.
Every night on my way home, I have a clairvoyant image of a small and thin razor blade within many things in my room, even though I cannot explain why. You said you do not know the reason for this, but I believe that it is related to the same matter.