大人の英作勉強:辻仁成の『代筆屋』

教材は辻仁成の『代筆屋』

Amazon➡️代筆屋

初めて読んだ辻仁成の小説が『代筆屋』でした。小説家だ!と思いました。この小説に出会いプロの代筆屋になった人がいます。(中島泰成『心を動かす魔法の文章術』)

主人公は小説家のはしくれで、代筆する仕事もしていた。吉祥寺駅から井の頭公園へと突き抜ける路地のレオナルドというカフェの横の狭い階段をあがったところに部屋を借りていた。カフェを事務所がわりに依頼者の話を聞いていた。

この小説の面白さは、依頼者の性別、若い人、年良り、依頼内容に応じて書かれた手紙の文体と相手の心を動かそうとする文章です。

翻訳作文で引用したのは7章の『ラブレターのすすめ』の一部です。思いをよせる男性は、小さな道を1本隔てたところに住んでいる。幼なじみだった二人ですが、1 本の道、それに思春期という川に阻まれて、彼はいつしか遠い存在になってしまった。しかし、彼への思いは 変わっていない。彼女は代筆屋を訪ねた。。。

『代筆屋』の『ラブレターのすすめ』から引用

<前略>社会に出てからも、私はあなたへの思いを持ちつづけたけど、同時に、もう夢を見るのをやめようと、と思うようになった。長すぎたのね、二十三年間という時間は。ここにもう一つの川がある。時間という大河。ああなんて残酷な川でしょう。
ケニヤにはいつも可愛いガールフレンドがいたし、その中には女子校時代の美人で有名な同級生もいて、あの子には敵わないなって、いつも鏡を見ながら自分に言い聞かせてもいた。そう言えば最近、結婚を申し込まれました。よくしてもらっている会社の先輩に。随分と迷った。私なんかにはもったいない人だった。でもね、どうしてもケニヤのことを諦めきれなかった。運命を信じてみたい、と思うようになっていた。
運命というものは多分、信じた人のものになるのだと思う。だから、もう少しだけ、私は信じてみようと思います。< 後略>

辻仁成の『代筆屋』

私の翻訳作文

英語に日本語のような男言葉、女言葉の区別はあるのだろうか。

After I went out into the world, I still kept my love to you, on the other hand, I began to feel that I should stop chasing a dream. The time of 23 years is too long. Here is one more river. It’s such a wide river as days gone. Ah, what a merciless river it is!
Keniya always had pretty girlfriends. One of my classmates, who was well-known as a a beautiful student in the high school, was also among them, so looking at myself in a mirror, I always told myself that I was no match for her beauty.
Speaking of a recent event, I was proposed to by my senior at work. He has been taking care of me well. He is too good for me. But,I could not easily forget you, Keniya. I had started to think of destiny.
I think that, perhaps destiny would fall into people who believe, so just a little more, I want to keep believing it.

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