向井湘吾の『お任せ! 数学屋さん』を読んで

向井湘吾の『お任せ! 数学屋さん』を読んで

『お任せ! 数学屋さん』: 向井湘吾

かしこくなれる青春数学小説

日本橋丸善で買った文庫本『お任せ!数学屋さん』をバスの中で読み始めた。もうすぐ終点、本を閉じて、バスの窓から外を見たら、ガソリンスタンドの「レギュラーガソリン133円」という赤いLEDが見えた。「133 ? 素数ぽいな、えーと、2、3、5—-, 7で割れる。7x19=133、素数ではないか」と、もう小説にすっかりはまっている。

数学が楽しめる青春小説です。中、高校生の課題図書になっているようです。もう、何年も、何十年も数学を忘れていた人にも、「あー、そうだったの」と、気づかせてくれます。

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天野遥(はるか)は中学二年生、数学が嫌いだった。その少年と、出会うまでは。ゴールディンウィーク明けの月曜日、季節外れの転校生がやって来た。そいつは、自己紹介で、「神之内宙(そら)です。特技は数学。将来の夢は、数学で世界を救うことです」と宣言した。ウケ狙いか、笑い転げるクラスメートたちに、まったく反応せずにツンとして、遥の隣の席に座った。なに、コイツ……
転校から1週間、そいつは動きだした。机の横に戦国時代のような幟(のぼり)を立てた。幟(のぼり)には、白地に黒文字で「数学屋」と書いてある。
「数学屋は、数学の力でみんなの悩みを解決、お悩み相談所だよ」
「数学で解けるのって、計算問題くらいじゃないの?」
宙は遥かに説明した。「素数」とは、何に役立っているかを。これをきっかけに、遥は、宙の「数学屋」に巻き込まれ、積極的にサポートするまでになってしまう。「数学屋」の実績が評判になり、次第に相談が増えてくる。その相談を解決する数学手法がストーリーに巧みに組み込まれている。

ある日、無記名のレターで「恋の相談」があった。「僕は最近、ある女子のことがとても気になっています。こんなことは生まれて初めてです。僕はどうすれば良いのでしょうか?告白すべきなのでしょうか?」と、数学で恋の悩みは解けるのでしょうか? そして、そのレターと、答えには思わぬ結末があった…..

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